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社会保険事務所へ行ってみた [年金]

先週,このあいだ届いた年金特別便に記入して,社会保険事務所へ行ってみた。
封筒で出してもよかったけど,ちゃんと処理してくれるか心配だし,確認したいこともあったし。

で,自転車で行ける近所にあるんだけど,朝から混んでた。
ホームページで混雑状況調べて,朝イチがいいと読んで行ってみたが,混んでた。
車で来た人は路上駐車。
目の前に路上駐車された家の人が車庫から車出せないって怒ってた。

事務所の中はちょっとした地方の役所みたいって官公署だから当たり前か。
でも客層がご年輩の方が圧倒的に多いので,雰囲気はちょっとおおきい病院のロビーみたい。
受付で尋ねると,僕の場合は,割と照合簡単なやつみたいで,あっさり3人待ちでよかった。
どうも今回の送付分は,平成9年の年金番号統一時の統合漏ればかりで,比較的照合がしやすいものらしい。
ロビーでは,1年前はこんなに並べてたんだろうかと思うくらい椅子が並んでいて,
僕は空いている席で,司法書士試験の過去問読みながら待ちました。

15分くらいで順番が来たから,窓口に顔を出すと,担当はおじさん。
質問したいことがあったのであいそよくしとこうと思い,笑顔で挨拶したけど表情硬いね。
隣の女性職員の方が愛想がよさげだった。
僕もこないだまで公務員だったけど,そこは職員の方から良い雰囲気を作ろうとするのは当たり前だったけどね。
今時普通そうでしょ。
相当余裕ないのかな。

事前に回答書類は記入済みで,年金手帳とか資料も用意してたので,手続自体はすぐ済んだけど,疑問は感じた。
おじさん,回答書類を見て,資料を受け取って,パソコンで確認して,統合して,それで終わり。

資料の年金手帳を用意してたので,本人に詳しい確認もせずに,回答書類に記載してる部分だけを照合しただけ。
回答書類に目は通してくれたけど,僕はこの回答が完成とは一言も言ってないよ。

僕の場合,学生時代に納付義務はなかったので,その間払ってなかったはずだけど,もしかしたら払ったような気もしないではない。
絶対払っていないかと言われると,払ったような気もする。

今回統合してもらった1年分の記録は手元に年金手帳もあるし,社保庁も未統合の年金として把握できてる。
ある意味照合できて当然。
大事なのは,社保庁も把握し切れてない僕の納付記録があるかもしれない(多分ないけど)ということ。
もし実家の親が代わりに払ってて今の年金手帳と別になってたら(絶対ないけど)どうするの。

事実はさておき,疑問を感じたのは,そういう僕の疑問点を窓口段階でチェックしようとする姿勢がなかったこと。
パソコンで照合する前に,「この回答でよろしいですか?」「他に何か気になる点はございますか?」という質問がなかったこと。
こっちから切り出すタイミングを持たせない事務処理。
ちょっと役所仕事。僕も元公務員だが,こんな役所仕事が未だあるんだな。批判されるのもやむをえないなと思ってしまう。
公務員にもいろいろあるんだね。
事務所全体の雰囲気は可もなく不可もなくではあったけど。

4月から,一般の年金特別便送付が始まると,ちょっと心配。

 ちなみに,僕が質問したのは,制度的なこと。(さっきの学生時代の納付の有無は聞きそびれた)
 僕は大学在学中に,加入を義務化されたので,義務化前の任意期間は未加入であるが,その未加入期間は,年金給付額算定の際の,分母となる「加入期間(20歳~60歳の40年間)」に含まれるか,という質問です。
 結論は当然含まれるということでした。
 そして,任意に未加入だったので,「未納」には当たらないが,年金給付額算定の際の分子となる「納付期間」には含まれないということ。 つまるところ,僕の行為は,結果として,任意加入期間に加入しておきながら未納だった場合と算定額は同じということです。
 
 それで分かったのは,「年金納付の義務化」や「未納」という言葉の問題。
 「義務化」や「未納」はあくまで徴収者側の言葉であって,国民が受けうる権利の行使は,国民の任意性に委ねられているということ。その事実は,任意だろうが義務化されようが何ら変わらないということです。
 「任意加入」の時代,のんきな僕は,「先の心配より今の楽しみ」というバブルの申し子のような考えだったので,「今払わなくていいならその方がいいや」とか思ってました。
 この時代に,基本的な金銭に関する教育を受けていれば,任意でも加入していたような気がします(本当か?)。
 「年金制度は,きちんと機能すれば,掛金よりも給付額の方が多いので,超長期的に見れば(もちろん短期的に見ても)非常に有利な制度である」との情報を得ることができれば,「任意未加入」は選択しなかったでしょう。たぶん。
 むしろ,「40年先のことは分からないから,今のうちに楽しめ」というのが当時のムードでしたね。(現代なら「今のうちに備えろ」でしょうが)
 そして,今の時代,義務化になり,「未納」=「責任を果たさない無責任な行為」という倫理的な問題にすり替わりました。制度者側から見た未納者への批判とも言えます。
 それはそれで重要な問題提起ですが,「国民の任意性」という視点が縮減したように思えます。
 もともと社保庁は,,「国民の任意性」を,「きちんと申請しなきゃもらえなくても仕方ない」と都合の良い国民帰責主義的態度(そんな言葉あるのか)をとってきました。国民が権利行使しやすい環境を積極的に作ることが,社保庁としての責任であり,国民の任意性を伸ばす有効な手段であるのに。
 そして今さら,年金問題の解決のために,国民が主体となって積極的に協力することを求めていますが,これも虫がいい話で,皮肉にも,社保庁がこれまで義務化を進め,国民の任意性を奪ってきたツケが回ってきたように見えます。

 今回の年金特別便を機に,国民が積極的に社会保険事務所に押し掛け,職員を質問攻めにするでしょう。これを国民の協力と見ることができるか,職員の意識が問われるところです。

 でも,実際のところ,社保庁に協力(質問攻め)したくてもできないんだよね。
 だって,情報がないから。(暇もないけど)
 年金記録に問題ある人(僕も含めて)でさえ,よく分からないのに。
 某どっかの小さい野党(今もあるのか)が年金通帳を作ろうとか言ってたけど,そう言う形で手元に目に見える形で自分の権利を見せてもらえないと,それをいいとかおかしいとか評価しようもないからね。
 
 とりあえず,4月の年金特別便は,国民の任意性を引き出すための第一歩かもしれないけど,3月までの特別便(こっちが第一歩か)での対応を見る限り,ちょっと厳しいかも。
 だけど,このまま,「特別便出したから社保庁としての責任は果たした。後はそれに応えなかった国民の責任」という理屈になりそうで怖い。

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